|東京オリンピック代表のシステム3-5-2は機能するのか?
ドイツブンデスリーガが再開し、原口元気・鎌田大地が早速ゴールを決めてくれました。また、フランクフルトの長谷部誠の契約更新の発表もサッカーファンの私としては、本当にうれしいニュースです。
サッカー界もようやく再開の兆しが見えてきましたが、東京オリンピックは1年間延期になりました。
とても楽しみにしていましたが、なんとか来年開催されることを祈っています。
今回は、開催される期待を込めてオリンピック代表18名を監督になった気持ちで選考したいと思います。
皆さんも、自分の予想もしながら読んでいただけたらと思います。
フォーメーションは、4-2-3-1と4-4-2を併用したいと思います。
3-5-2はミシャサッカー・森保サッカーの代名詞ですが、このフォーメーションはナショナルチームでは正直難しいと思います。
理由
代表チームというのは限られた時間の中でコンビネーションをすり合わせていかなければばりません。
したがって、代表候補のメンバーたちが普段のチームで慣れているフォーメーションでないと難しいのです。
確かにこの世代の選手はUカテゴリーで3-5-2を実践してきました。
しかし今は海外やJリーグのチームで主力になりつつあり、彼らはそれぞれの所属チームでは4バックでプレーいているのです。
ほぼ1年間やっているシステムから、突然3-5-2でプレーするのは感覚的に出来そうで出来ないものだと思います。
同じ理由で、ウィングバックが出来る人材がいません。
ウィングやサイドハーフの人は守備に少し不安が残り、SBの選手は中盤の組み立てに参加できるほどのテクニックをもっていない。
フィジカル的にも守備時は味方ゴールエリアまで戻り、攻撃時はサイドをドリブル突破しなければならない。
ドリブルの技術とスピード、そして信じられないほどのスタミナが要求されます。
広島にはミキッチというスペシャルな選手がいました。
実はミシャは現在監督をしている札幌ではこのシステムは採用していません。
浦和も毎年このポジションの選手を取ってきますが、だれもフィットせず結局宇賀神選手が出ています。
浦和はACLは取りましたが、Jリーグではまったく優勝できていません。
なぜか?それはミキッチがいないから…つまり、ウィングバックを出来る優秀な人材がいないのです。
ちなみに3-5-2を代名詞にしていたザッケローニもA代表で断念しています。
長友選手や酒井宏樹選手でも難しかったのです。
ちなみに二人は当時インテルとマルセイユのレギュラークラスの選手です。
世界の強豪チーム(リバプールやレアル)もほぼ4バックを採用しているので、どこをさがしても人材なんていないのです。
|日本屈指のFW本田圭佑の1TOP!
それでは、ベースである4-2-3-1のスタメンをFWから順に発表いたします。
FW・1TOPの スタメンは本田圭佑選手です。
ただし、本田選手はコンディションが100%という条件です。
100%でなければ大迫選手を選びます。
国際大会は経験がものを言うので、その点本田選手は豊富すぎる経験をもちかつ決定力が日本人で一番高い選手だと思っています。
ワールドカップで3大会連続ゴールを決めていることからも結果で証明しています。
大迫選手は、FWとしては決定力が足りないと考えています。
ドイツでもカップ戦を含めてもいいので15点は取って欲しいです。
ちなみに、高原選手はハンブルガーSVで取ってました。
本田選手についてもう少し触れると、私はこの選手はFWの選手だと思っています。
ワールドカップでもベスト16に残った大会は本田選手がFWで出ています。
彼がMFで出た大会(ザックジャパン)は3戦全敗です。
アジアカップやW杯アジア予選から香川選手をTOP下で我慢強く使えば、二人とも輝けた可能性があります。
※ドルトムント時代の香川とレヴァンドフスキのようなコンビ
本田選手はTOP下もFWもできますが、香川選手はTOP下の選手です。
彼をサイドやセントラルMFで使うのはナンセンスだと思います。
付け加えるなら本田選手は守備に少し不満があるので、MFで使いたくはありません。
という訳で、FWとして本田圭佑選手を選出したいと思います。
続いて1TOP 控えは、小川航基選手です。
彼はジュビロ磐田の大型FWで、この世代のエースストライカーです。
彼は、華麗なゴールは少ないですが泥臭いプレーが持ち味で、とにかく体のどこかに当ててゴールを奪ってくれます。
後半得点が欲しいとき、または本田選手のスタミナが落ちてきたときに投入すれば、点を取ってくれる気配はあります。
なによりこのタイミングで本田選手からメンタリティと決定力を学んで、海外で活躍してほしいという狙いもあります。
落選した有力選手上田綺世、前田大然、岩崎悠人…他 もったいない(涙)
|大激戦のMF。5つのポジションで8人しか選べない狭き門!
次に大激戦の攻撃的MFです。
右MFのスタメンは、久保建英選手で決まりです。
だれも異論はないと思うのであまり話も広げませんが、本田選手とのコンビネーションは、非常に楽しみです。
本田選手は時間を作るのがうまく、パスも正確なので二人で崩し決定的シーンをたくさん作ってくれると思います。
ただし、拘束力のないこの大会で久保選手を呼べるのか?
そこが心配ですが、日本開催なのでチームも考慮してくれると信じます。
続いて左MFですが、食野亮太郎選手を選びたいと思います。
久保選手と本田圭佑選手のコンビネーションで右サイドを崩すシーンは多くなると思うので、彼が逆サイドからゴール前に入ってくれば得点の可能性は高まります。
ザックジャパンの岡崎慎司のようなイメージです。
もちろん右サイドのマークが厳しくなれば、左サイドに展開し食野選手得意のドリブルからのカットインが有効になってきます。
そして、TOP下です。
ここは、OA枠からミナミーノことリバプールの南野拓実選手です。
本田選手と南野選手、久保選手のトライアングルが出来るので、ボールポゼッションも高めることが出来ます。
また、南野選手はフィニッシャーとしての役割も担います。
本田選手がボールを受けに下がり、楔のボールを久保選手に落とし南野選手が裏に抜ける。
このようなシーンが目に浮かびます。
えっ!じゃあ、堂安選手は?
という方もいると思いますが、特徴的に左利きの攻撃的MFなので久保選手と被ってしまいます。
堂安選手は、本田選手同様縦突破が得意ではないため、スペースがない場合バックパスか無理に中に切り込むシーンを見かけます。
ここでボールを持ちすぎると奪われたときにカウンターを受けてしまう・・・
私が相手チームの監督ならボールの奪い処として指名するかもしれません。
また、フィニッシャーとしても南野選手や食野選手より上だと断言できません。
もちろん堂安選手も良い選手なのですが、久保選手と南野選手が良すぎるだけにスタメンは厳しいかもしれません。
|OA枠、最後の一人は遠藤航に決定!
続いて、セントラルMFを二人選びたいと思います。
一人目は、OA枠から遠藤航選手です。
以外かもしれませんが最後のOA枠は、中島翔哉選手でも柴崎岳選手でもありません。
その理由は、東京オリンピックの世代に後者の二人の代わりはいても、遠藤選手の代わりはいないからです。
これまでの試合を見ていて中山雄太選手は、正直厳しいと感じています。
キャプテンシーはあるのだと思いますが、ビルドアップの部分で物足りない(というより出来ていない)と思っています。
効果的なパスを見たことがあまりなく、また前を向けないシーンが多くバックパスが目立ちます。
完全にノッキングしている状態です。
得意の守備面でも潰しきれないことが多く外国のエース級と対峙したとき、やられる怖さがぬぐい切れずハラハラしてしまいます。
その点遠藤選手は、ドイツ2部のシュツットガルトで完全にレギュラーを奪取し、激しいドイツリーグの中盤で空中戦勝率がほぼ100%に近いという驚きの数字を叩きだしてます。
ビルドアップも、ベルギー・ドイツでもまれて向上していますし、彼は長谷部選手の後継者になるという使命もありますので、ここで活躍してステップアップもして欲しいですね。
|柴崎岳選手の代わりは誰が務める?
CM二人目は、予想外かもしれません。
ここに攻撃的MFから外れた堂安律選手を選びます。
彼には、今後A代表でも柴崎岳選手とこのポジションを争ってもらいます。
正直攻撃的MFは飽和しています。2列目中央は南野選手がほぼ確定(リバプールなので)、右は久保建英選手でほぼ決まり(レアルですから)、左は中島翔哉、食野亮太郎・・・もうお腹いっぱいです。
彼の才能を控えで使うのはもったいない。
そこで、思い切ってCMにコンバートします。
彼はテクニックがあるので中盤でのビルドアップは問題なく、守備の部分は遠藤選手に頼りながら勉強してほしいです。
もともとメンタルの強い選手なので、ボール奪取も慣れれば出来るようになるはずです。
彼が後ろでボールを落ち着かせることで、前線の強力な選手たちが能力を存分に発揮できるようになります。
どうでしょうか?意外と良いアイデアだと思ってます。

続いて、MF控えです。オリンピック代表は18名しか選べないので、どうしてもユーティリティーがありかつ途中から出てきても活躍できる選手になります。
まず一人目は、三好康児選手です。
中盤前目ならどこでも出来るので、後半動きが落ちてきたところにいつでもどこでも使えます。良い意味で、こんな便利な選手はいません。
二人目は、田中駿太選手です。彼は体も強く主に守備固めでの出場となりますが、本田選手や食野選手に代えて彼を入れて堂安選手を前に出すという選択肢も増えます。
落選した有力選手 安部裕葵、田中碧、相馬勇紀、斎藤未月など
|富安健洋の相棒は誰になるか?
続いてDFです。
CB一人目は、日本代表のレギュラーCBでもある富安健洋選手です。
イタリアボローニャでは右SBでプレーしていますが、いずれはイタリアでもCBとして出場すると思います。
彼がいるからOA枠を前で使えたといっても良いぐらいベテランのように頼りになる選手です。
CB二人目は、オランダで活躍する板倉滉選手が有力です。
CBはたくさん選べないので、立田選手や渡辺選手、町田選手らは彼とポジションを争うとことになります。
富安選手も含めて皆、190cm近くの大型CBなんですよ~。
日本にもこんな時代が来ましたね。
板倉選手はボランチもできるのでユーティリーティー性があり一歩リードです。
落選した有力選手 立田悠悟 町田浩樹 渡辺剛 ほか
サイドバック左は橋岡大樹選手です。
本来は右サイドバックの選手なのですが、右で使いたい選手がいるのでコンバートします。
彼はA代表の試合でも戦えていましたし、攻撃面だけでなく守備のほうでも活躍してくれると思います。
左サイドは食野選手が攻撃、橋岡選手が守備と役割が右サイドより明確かもしれません。
彼はスタミナも抜群なので交代枠を考えなくて済むのでとてもありがたい存在です。
そして右SB、ここには菅原由勢選手を選びたいと思います。
彼は、オランダでサイドハーフで出場して得点を取るなど攻撃面で期待できる選手です。
守備は、富安選手や橋岡選手がカバーリングしてくれるので思い切ってプレーしてほしいです。
彼はメンタルも強いのでぜひ日本代表まで上り詰めてほしい選手ですね。
控えSBは、杉岡大暉選手です。
彼は両サイドバックができるユーティリティ性のある選手です。
運動量も豊富で疲れを知らない選手。
何より途中からでもすぐに試合に入っていける選手なのがうれしい。
菅原選手の調子次第では後半頭から彼を左サイドバックに入れて橋岡選手を右に回すというような使い方も出来ます。
落選した有力選手 菅大輝 長沼洋一 藤谷荘 ほか
そしてGKです。
本当は二人にしたいところですが何があるかわからないので仕方なく三人。
一人はA代表でも出場している大迫敬介選手。
Jリーグでもレギュラーとして活躍していますし、最有力候補です。
安定感抜群で、同世代の選手の信頼も厚い選手です。
個人的には、ゴールキックの精度をもう少しだけ上げてほしいと思っています。
二人目は、鈴木彩艶選手です。
彼はまだ17歳ですが、身体能力が高く、持っている雰囲気がすでに守護神のようなオーラを纏っています。
試合前日に突然抜擢され大当たりする可能性を秘めています。
川島選手の後継者ですね。
3人目は、日本代表GK東口選手が絶賛する谷晃生選手です。
出番がない可能性が高いですが、能力の高いバックアップとして選びます。
落選した有力選手 山口瑠伊 小島亨介 小久保玲央ブライアン ほか
最後にMFではなくCBとして中山雄太選手です。
彼は誰かの怪我がない限り出番はないかもしれませんが、キャプテンとしてチームを引っ張ってくれるはずです。
彼も板倉選手同様、CBとボランチの両方を出来る選手です。
|まとめ
オリンピックメンバー18名
FW 本田圭佑(OA) 小川航基
MF 久保建英 南野拓実(OA) 食野亮太郎 三好康児
CM 遠藤航(OA) 堂安律 田中駿太
CB 富安健洋 板倉滉 中山雄太
SB 橋岡大樹 菅原由勢 杉岡大暉
GK 大迫敬介 谷晃生 鈴木彩艶
GKを一人外して、ジョーカーとして前田大然選手か上田綺世選手を入れるという意見もあると思いますが、本田選手や小川選手より点数を取る確率は低そうなのでメンバー外にしました。
もし、一人入れるとすれば田中碧選手です。
以上のメンバー選考です。いかがでしょうか?
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おしまい